2009.11.23
アニマルコミュニケーションカレッジ・第5回目授業
本日のカレッジは第5回目の授業です。
前回、前々回に行われた多摩動物園での実習について
各グループがそれぞれのコミュニケーションを発表しました。
動物さんたちの気持ちや観察記録を発表する受講生の皆さんの表情は、
熱心さと誠実さにあふれていました。
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~高江洲代表講義 動物園実習についてから 抜粋~
動物園の動物たちは、何十年もあの場所で生きています。
私たちはどこへでも好きなところへ行けますが、
彼らは決まった場所の中で生き続けていくのです。
その救いとなるのが理解者です。
私たちは実習で行っていますが、彼らにとってはあの場が人生そのものです。
ただ人がぞろぞろ来て、自分の目の前を通り過ぎ、好き勝手なこと言っていく。
その中でただひたすら自分たちの場を守りながら生きている。
その時に「あなたがどのような気持ちか教えてほしい」
と問いかける者がいたら、それが救いになるのです。
「あなたの美しさ、素晴らしさを見せてくれることに心から感謝します」
と伝えられたら、彼らは喜びと誇りを取り戻すことができるのです。
ただし、心に留めておいてほしいのは、
救いとなることは、半面残酷なことにもなりえます。
ただ一度、言葉をかけただけでも彼らはそのことを覚えています。
そして、次にあなたがいつ訪れるかと一日千秋の思いで待ち続けるのです。
ただコミュニケーションを行って、自分自身は満足したとしても、
彼らの生活は続いていきます。
私たちは実習ですが、彼らにとっては生活と命そのものなのです。
できれば、最低は三度また彼らに会いに行ってほしいのです。
彼らは、一度コミュニケーションしたことを覚えています。
声をかけてコミュニケーションしたことは強烈なインパクトがあるのです。
アニマルコミュニケーションはテクニックや技術ではありません。
最終的には思いやりです。
そこがないと単なる技術に走ってしまいます。
一番重要なのは、コミュニケーションすることで、
私たちは彼らの人生そのものに加わっているということを理解してください。
そして、愛情と謙虚さをもって行ってほしいのです。
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後半は、モデル動物さんとのコミュニケーション実習が行われました。
本日、協力して頂いたのは3頭の素晴らしいワンちゃんたちです。
ワークシートやオーラに基づいたコミュニケーションが進められる中、
受講生の皆さんは活発に意見を交換し、
全身でワンちゃん達の気持ちを読み取ろうとしていました。
高江洲先生の解説は、笑いあり、涙ありのお話で、
それぞれの子の一番言いたかったことが生き生きと伝えられました。
ワンちゃんたちの深い心にふれ、
飼い主さんとわかり合う姿を見守るみなさんの目には涙が光り、
教室はさわやかな感動に包まれました。