アニマルブログ

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金沢動物園では、4月25日に、アラビアオリックスの赤ちゃんが誕生しました。赤ちゃんはミライという名前のオスで、ママと一緒に展示場に出ています。


アラビアオリックスはアラビア半島の砂漠地帯に住むレイヨウの仲間で、横から見ると角が1本しかないように見えることから、伝説上の動物、一角獣(ユニコーン)のモデルになったとも考えられている珍しい動物です。


砂漠色の赤ちゃんのかわいらしさは、見ている人を幸せにしてくれます。


さて、この赤ちゃんはどんな気持ちなのでしょうか・・・?


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ぼくは、皆に期待されて生まれてきました。


でも、ぼくのママは、今までは自分のことを誰も見向きもしなかったのに、


お客さんがぼくを見て楽しんでいるのでやきもちを焼いています。


自分の方がきれいなのに、ぼくの方がかわいいという声を聞く度に、


イライラしてぼくにやきもちを焼きます。


どうか、ママがそのようにしないように言ってください・・・・・・。

~アラビアオリックスの赤ちゃんの気持ち~

この赤ちゃんとコミュニケーションをとったとき、彼はママから離れてポツンと一人でいました。彼は、何度かママに近づいていくのですが、ママは時々、角や足で、赤ちゃんを遠ざけることもありました。


もちろん、寄りそって仲良くしている時もありましたが、親子の間には微妙な緊張感が漂っていました。


アラビアオリックスは、角目的の乱獲により生息数が激減し、野生個体は1972年に絶滅した、大変珍し動物です。1980年からは飼育下繁殖された個体の再導入が進められており、再導入により以前は生息数が増加傾向にあり、し2011年6月16日に国際自然保護連合が発表したレッドリストでは、個体数が1000頭を超えており、リスト上の区分を「絶滅危惧IB類」から「絶滅危惧II類」に引き下げられました。


そのような珍しい動物の場合、その多くは自分の種の美しさや貴重さを知っており、プライドの高さを持っています。ママオリックスにしてみれば、いままで人間は自分に対してはあまり注目してくれなかったのに、赤ちゃんだけをちやほやするのが許せなかったでしょう。


もちろん、生まれた子供を愛しているし大事ですが、赤ちゃんだけを見て喜んでいる来場者たちの様子は、彼女のプライドを傷つけていたのです。


それでは、このママにどのような言葉をかければよいでしょうか?

次回、アラビアオリックスのママへの言霊を紹介します!

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