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アルケミスト・オーストラリア支部の近藤夫妻が
豊かな大自然と動物たちの情報をご紹介します!
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◆ウォビゴン(Wobbegong)
今回は、海中の生きものをご紹介します。カーペットシャークの仲間、ウォビゴンです。この名前はアボリジニーの言語(フサフサの顎ヒゲ)が由来と考えられています。太平洋からインド洋までの広い範囲に生息し、殆どの時間を海底でのんびりと過ごします。
オーストラリア最東端のバイロンベイの沖に浮かぶ「ジュリアンロックス」という海洋保護区でダイビング中に撮影しました。ここの海底にはたくさんウォビゴンが寝転がっていました。


20110614-1.jpg


彼らはカモフラージュするのが得意で、カーペットのような左右対称の水玉模様が特徴です。フサフサの顎ヒゲで小魚たちの興味を引きつけ、そして捕食します。水底を這うようにして撮影に夢中になっていた時、「ピシッ」と何かが脚に当たるのを感じました。振り返ると、なんと直ぐ下に別のウォビゴンの顔、そして、「あんたね、あたいの上に乗っかるんじゃないわよ!」とご立腹の様子・・・。まさか下にいたとは全く気付きませんでした。すかさず、素直に「ゴメンナサイ」と誤りました。彼らはとても大人しい性格ですが、怒らせてはいけません。これは後から知ったのですが、浅瀬でうっかり彼らを踏んづけてしまったスノーケラーやダイバーが噛まれたとの報告もあります。彼らの歯はとても小さく鋭い歯を持っていますので、噛みつかれると引き離すことが困難だそうです。もし、怒らせていたら、私も噛み付かれるところでした。ダイバーの皆さんは決して触らないように注意しましょう。同じサメの仲間でも、勿論、彼らは人間を食べることはありませんが、人間は彼らを食べます。彼らはフレークと呼ばれ、オーストラリアではフィッシュ&チップスなどに使用されま
す。

20110614-2.jpg

長さ約1.25mまで成長し、大きな個体では3.2mにも達すると言われています。映像では実際の大きさをうまくお伝え出来ないのが残念ですが、一番手前の個体は人間ぐらいの大きさでした。動画の最後の方には集団が写っていますが、これだけの数は圧巻でした。まるで海底にころがっているぬいぐるみのようで、すっかりウォビゴンに魅せられてしまいました。




バイロンベイについては以下をご参照ください。
【バイロンベイ(Byron Bay)のクジラ】T&H Therapeutic Healing - Alchemist Australia Branch


ジュリアンロックスの水中の様子は以下をご参照下さい。
【Julian Rocks(ジュリアンロックス)でダイビング】T&H Therapeutic Healing - Alchemist Australia Branch


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