第37回「自分に自信が持てません。どうしたらよいでしょうか」という問いに対して
ある教師の話をします。
その教師は真面目な性格の男性でしたが、自分には教師としての能力がないと考え、自信を失っていました。
毎日授業が苦痛でたまらず、ついに彼は学校を辞めようと考え、辞職することにしたのです。
家に帰り、日頃から信じているガネーシャ神の前で、教師として成功することが出来なかったと言って、涙ながらに教師を辞めることをガネーシャ神に告げたのでした
すると夜、ガネーシャ神は、幼い子供の姿をとって彼の前に姿を現し、「僕は何も取り柄がなく、自信がないので将来、何をしたらよいかわからないのです」と言って、寝ている彼に助けを求めてきました。
教師である彼はその子を抱きしめ、「もし、君が教師になれば君と同じように自信を持てず、何をしたらよいかわからない子供に、かつては自分も同じような者であったと言って慰め、励ましてその子に自信をつけることができるようになれる」と、伝えたのです。
するとそのとたん、小さな男の子はガネーシャ神になってその教師に向かって、「今、あなたの言ったことを学校に戻ってしなさい」と伝えたのでした。
「そうすればあなたの言うとおり、多くの子供があなたに助けられ、導かれるようになる」と伝えたのでした。
夢から覚めたその教師はまるでそのことは夢であったのか、それとも実際にガネーシャ神が現れたのか、わからずじまいでしたが。その後その教師は学校を辞めることを取り消し、子供たちを助け、導き立派な教師として働くようになったのです。
自分に自信を持てない者は、このようにすべきです。
すなわち、この教師と同じように、自信を持てない者や悩み苦しむ者を熱心に、誠実に助けることです。そのようにすればあなたは、多くの者から感謝され、尊敬されるようになって、自信を取り戻すことができるようになります。
多くの人は様々な出来事や人に傷つけられて自信を失ってしまうことがよくあります。私もこれまでに何度か自信を無くして自分を責めたり、嘆き悲しんだことがありました。
涙ながらに私はババ様に「私の弱さを許して欲しい」と願い、祈りました。
それは、ちょうど私がババ様のところに訪問する数ケ月前でした。このように自分に自信がもてない状態では、ババ様は喜んでもくれないし、むしろ情けないと言って、私を拒否するかもしれないと考え、「私は今回は行きたいのですが、行けません」と言って、「必ず自信を取り戻し、あなたにふさわしい息子になってからお伺いするようにします」と祈りの中でババ様に伝えたのでした。
しかしババ様は、私の祈りに対してこのように答えられました。
息子が父親に会いに行く時に正装して土産をもって帰るのであろうか。
父親は正装して立派になって帰ってくる息子を見ることも当然嬉しいことではあるが、
それよりはむしろ息子がボロボロの服を着て最も苦しいときこそ父親は息子の帰りを待ち望むものである。
心配しないで私のもとに来なさい。そうしたらお前に立派な服を着せ、
たくさんの土産を持たせ、父親のようにお前を抱きしめ、お前に力を与え、
たくさんの愛と自信をもたせて帰す。
神とはそのようなものだというババ様の言葉を聞いて、私は涙が止まりませんでした。私はその後、無事にインドに行き、ババ様にお会いしてたくさんの祝福を受けたことは言うまでもありません。
自分に自信のもてない方はこの世の中にたくさんいます。
そのような人は自分でも助けられそうな人を見つけ、その人を助けることです。そうすればあなたは認められ、感謝されて、自信を取り戻すことができるようになります。
2012年8月 | ||||||
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サイババ様のこころのメッセージを拝読
していて、聖書の「放蕩息子」や「よきサマリヤ人」の
譬えを連想しました。
私も基本的に自信のない
自称「プライドチキン」な人間なので
本当に身につまされます。